こんにちは、牧野真です。
ユニークな英語学習方法を紹介します。英語のスキルを、最速かつ合理的に習得する方法です。
『「超」英語独学法』(野口悠紀雄、NHK出版新書)
<本書に書かれている内容>
・「日常用語」より、「専門用語」
・最も効率的な学習方法は「丸暗記」
・「話す」より、「聞く」
・完璧でなく、8割を目指す
・発音ルールを知る
・インターネットで英語を聞く
・映画は教材としては適切でない
本書が強調しているのは「どこに集中し、どこで手を抜くのか」という点。
「われわれ日本人は限られた時間の中で、外国語として英語を勉強するので、英語を母国語とする人々と同じレベルまでマスターすることができない」からです。
そのため、何のために英語を勉強するのか、はっきりさせる必要がある。
また、社会人の英語勉強は「独学」でしか学べない、と書かれています。(英会話学校に通う必要はない)
ユニークな学習法が「聞く訓練」。《「話す」練習は必要ない》と著者は主張します。
・聞くことができるようになれば自動的に話せる。話す訓練は特に必要ない
・信じられないかもしれないが、完璧に聞けるようになれば、自動的に話せるようになる
注:「聞く訓練」の一環で、聞きながら話していることを追いかけて繰り返す「シャドーイング」や、口に出さずに繰り返す「サイレント・シャドーイング」については本書でも触れられています。
<英語を聞く教材として適切なもの>
どんな英語を教材として聞いた方が良いのかについては、本書では詳しく紹介されています。私はこの情報が特に参考になりました。
(「おススメ音源のリンク集」が作られておりQRコードで読み込めるので、学習者には便利です)
・政治家の演説(リズムがはっきりしていて、速度が遅く、文章の格調が高いため)。例)キング牧師、クリントン大統領、ケネディ大統領など
・ニュース番組(正式な英語が使われており、スラングや俗語が登場しないため)。例)NBC、CNN等
・その他
初級者向け英語学習 例)VOA、BBC
シェークスピア等の原典
大学の講義 例)MIT、スタンフォード等