出版翻訳は、とても地味な仕事。金銭的に報われるようにしたい。

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こんばんは、牧野真です。

私が商業出版した本の中には、洋書の翻訳書が何冊かあります。

拙著の中で最も売れている本は、アメリカのマーケティング界のグル、ダン・ケネディが書いた本の翻訳書です。(残念ながら、ダン氏は故人になってしまいました)

自分のビジネスを成長させたい経営者や、DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)の事例を学びたいビジネスパーソンの方に読んでもらっています。とても好評な本です。

あなたもぜひ読んでみてください。
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私が関わった翻訳書では、私は「監訳者」という立場です。英語に堪能な方を入れたチームを作り翻訳作業を行っているからです。(※私自身も英文と和文を対比する等、専門的な知見に加えながら、よりこなれた日本語訳にすべく翻訳チームで追求します)

チームで翻訳する方がスピードも速いし、翻訳の品質を高くすることができます。

出版翻訳に携わる方の中には、洋書を日本で翻訳出版するために、現地の著者(エージェント)と自ら交渉し、最初から最後まで自分で訳される人もいます。出版されるまで、かなりの時間を要します。(プロの翻訳者には、そういう人が多い)

このように、出版(文芸含む)翻訳の仕事は作業がとても非効率で、労働に見合った対価を得られていないのが現状です。むしろ、持ち出しの方が多かったりする。

出版業界の方はよくご存知かと思いますが、文芸の翻訳の仕事って、ものすごく「手弁当」なんです。多くの翻訳家は、翻訳の作業だけでなくエージェントの役割を全てこなさなければいけません。

日本語の小説を山ほど読み、優れた作品を見つけ出し、海外の出版社各社に企画を持ち込み、日本の出版社と作者に許可を取り、翻訳し、出版もしくは雑誌掲載にこぎつける。

運よくこぎつけたところで、雑誌掲載の単価はおよそ5万円前後(媒体によります)、もしくは、書籍化されるまでは全くギャラが出ないということさえあるようです。(※太字は牧野)

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ビジネス洋書の翻訳本は今後もどしどし出版していくつもりです(※数を出したい)

ただ、翻訳のやり方は、効率化する必要があります。今後は、Kindle版の翻訳も増えていくと思います。

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