こんにちは、牧野真です。
病的なギャンブラーは(ギャンブル中毒者)についての、興味深い実験結果があります。
(認知神経科学者が、回転するスロットマシン映像をMRIに入れた被験者に見せて実験。被験者数:22名。2010年)
<脳の活動の違い>
1)病的なギャンブラーは、勝った時(同じ絵が3つ揃う)、一般の人より興
奮する。
2)病的なギャンブラーは、ニアミスの時(同じ絵が3つ揃いそうになるが、最後に外れる)は、「もう少しで勝てた」と思う。一般の人は「負けは負け」と反応。
本人のギャンブル行動に大きな影響を与えるのが、2)の「ニアミス」に関する脳の活動と考えられています。
ギャンブルに興味ない人は、「ニアミス」が出た時、不安を感じ、もっと悪くなる前にギャンブルを辞めようという意識になる。→ギャンブルから離れる習慣になる。
病的なギャンブラーは「ニアミス」が出た時、さらに賭けを続けたいという欲望が増長される。→ギャンブルから離れられない習慣になる。
私が怖いと思ったのは、海外のカジノに置いてあるスロットマシーンは、この病的なギャンブラーの特質を利用していること。
スロットマシーンは、わざと「ニアミス」が多く出るようにプログラムしてあるそうです。
他のギャンブルでも、すごい仕掛けがされています。
スクラッチくじは、「もう少しで当たる」と感じるように作られているそうです。
ギャンブルから離れたくとも、欲望がコントロールできない。
日本のパチンコも同じ原理で作られているように思います。